ふくろう通信

2002年7月Ely発

「トワイライト」
-人生に黄昏れはありません-




終わってしまいましたね、ワールドカップ。祭りの後の寂しさもありますが、十分楽しませて頂きました。私の1押し本命、ブラジルの優勝、アイリッシュ魂を見せてくれたアイルランド(特にダフ君よかったですね)。そして日本、韓国頑張ってくれました。もちろんフランス、スペインそしてアルゼンチンの華麗なサッカーをもっと見たかったですが、真剣勝負の数々が十分にそれを補ってくれたと思います。韓国との力の差をまざまざと見せつけられた日本、次回ドイツ大会への道は険しそうですが、応援していきましょう、12番目のプレーヤーとして。

そんな訳でこちらに戻ったのは7月1日。一月留守にした私を出迎えてくれたのは31度の熱波と一面のお花畑でした。ジッとしていても汗が滲む暑さ、夜も窓を開けて寝ています。後一週間は続くようです、これでは東京にいるのと同じです。草が一番伸びる時期に留守にしていたのでご覧のように一面草ぼうぼう、草刈りが戻って最初の仕事になりました。それでも岸辺で朝食をとるビーバー、鴨の親子連れ、夕暮れ時に飛び交うたくさんのホテルが家に戻った事を感じさせてくれています。



さて、前回お知らせしました「倶楽部アウルネスト」メンバー第一号「ダンデイ小浜」さんをご紹介させて頂きましょう。ご本人からお寄せ頂いた一文を添えて。サーバー出来合いの掲示板ですが用意しました、ご感想、ご意見書き込み頂ければ幸いです。少しづつでも仲間の輪を広げていきたいと思っています。

小浜さんとはボーイスカウトを通しての幼馴染み、自分が一番目立たないと納得しない我が儘ぼっちゃんでした。外交、社交性は日本で初の女性ボーイスカウト団委員長となった母上ゆずり。「まめ」が身上、周囲の人達をハッピーな気持ちにすることには大変細かな気配りが出来る人です。私にとっては、時に傷口に塩を擦り込むような苦言を堤してくれるにくらしい友。そしてまるで少年のように夢を、ロマンを語り合える仲間です。今は、そんな小浜さんを「友達」として呼べるありがたさ、うれしさをかみしめています。彼のよく口にする言葉「いつか世の為、人の為」、心の何処かに大切にしまっておきたいと思っています。

6月15日小浜さんの母上が療養先、故郷の種子島で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。彼の人生のセカンドステージが母親のふる里というのも一つの縁を感じます。もっとも私達の仲間は単純に老後に遊び訪ねる所がまた一つ増えたと喜んでおります。ついでに惚けたらお世話になりますと。



「我が人生の最終楽章」


ダンデイ 小浜



都会から屋久島に移り住み、自然の懐の中で曲作りに励むミュージシャンの友人が自作のCDを送ってくれた。

♪♪働き疲れて家路をたどるお父さん達よ「あなたはどこへ行こうというの?」
働いて働いて働き詰めで、子供との約束果たさずに、

日本のお父さん達よ「たまにはどこか出かけませんか?」子供の笑顔が目に浮かぶ
働くことはそれは確かに日本のお父さん達よ美しい事に違いはないけれど
どこか何かおかしいネ

休みといえば疲れ果てて日本のお父さん達よ「何かを忘れてはいませんか?」
心のゆとりはあるのかい
ローンに追われて生きてるだけじゃ日本のお父さん達よ寂しい限りじゃありませんか
どこか何かおかしいよ、どこか何かおかしいネ♪♪



思えば私もサラリーマン生活三十有余年、企業戦士として常に右肩上がりの増収、増益を目指し、予算と言う呪縛に捕われながら悪戦苦闘する日々の中で、ふと「どこか何かおかしいよ」と思い、新聞、テレビで、功成り名遂げた政財界の大物が次々と晩節を汚す情け無い姿を見る度に「何かを忘れていませんか」と思う。

かって、企業を通じて少しでも世の為、人の為になることを夢見て、社会に巣立ったはずなのに、いつの間にか世の為よりも企業のエゴを優先し、人の為よりも自らの生活の維持に汲々とする今の自分。やっぱり何かおかしい、やっぱり何か大切なものを忘れている。

そんな私も来年には還暦を迎える。今こそ、どこか何かおかしい生き方を変え、忘れていた大切なものを取り戻したい。....という訳で、私は半世紀に及んだ東京での生活に別れを告げ、我が故郷、種子島への移住を決めた。島では共通の夢を持つ人々と共に福祉と島起こしに力を尽くしたい。

人生を交響曲に例えるならば、愈々最終楽章。最も大切で、盛り上がるところである。南の島を舞台に、楽しく、心の込もった演奏をしてみたい。少しでも人々の心に残る演奏をしてみたい。そしてアンコールの声を聞きながら、静かに、ほほえみをもって我が人生の幕を下ろしたい。



追記
私の古い友人に、エリートビジネスマンとしての恵まれた環境をかなぐり捨てて、少年時代から携わったボーイスカウトのスカウテイング.スピリッツと男のロマンを胸に単身アメリカに渡ったSという男がいる。日本からのツーリストや青少年に、アメリカの豊かな自然を楽しみ、体験する場を提供したいという夢に燃えて。彼はカナダの国境に近い美しい湖畔の土地を購入、自らコテージ造りに汗を流し、この程遂に完成させた。その大いなるロマンチストSこそ、このアウルネストの主、島内輝良君その人である。彼のロマンに共感する一人でも多くの人々が彼の地を訪れ、彼と共に自然を楽しみ、夢を語ることを心から願って止まない。

※五十年近い付き合いで初めて頂くやさしいエール、素直にうれしく受け止めさせて頂きます..ありがとう。






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