ふくろう通信

2002年10月Ely発

「Fall in 2002」
-少し遅い秋です-




黄色に染まった白樺の森が湖面に映っています。今年の秋は少し遅れてやって来ました、1週間程。これから始まる白樺とメイプル、黄色と紅のグラデーションが私の一番のお気に入りです。

秋はハンテイングの季節です。父親から息子、母から娘、それぞれに家族の秘伝を伝える大切な機会とも言えます。ところが今年はチョット様子が違うようです。狩猟ライセンスの売り上げが30%以上落ち込んでいるとか。その原因は、鹿の狂牛病と鳥の西ナイル熱病。どちらも今年には入って発生、蔓延が確認されたもの。隣のウイスコンシン州では鹿の全頭駆除が検討された程の騒ぎになりました。人間への感染は確認されていないとはいえ、不安は拭えません。鹿、鳥いづれもここの人達にとっては欠く事の出来ない食卓の味覚。解体、調理には十分な注意をとDNR(資源保護局)も呼び掛けています。一番頭を痛めているのがそのDNR。なにしろライセンス売り上げが局の運営資金の大きな部分を占めているのですから。気のせいか、森の奥から聞こえて来る猟銃発砲音も少ないようです。

アメリカは何処に行こうとしているのでしょうね。振り上げた拳、どうしたら納めることが出来るのでしょう。「奢れるもの久しからず」、そんな言葉が頭のなかに浮かんで来ます。憎しみからは何も生まれてこないことは知っているのに、人間の悲しい業なのでしょうか。少し憂鬱になっています、此の所。



【余 談】ナイアガラを見たいという今どき珍しい客人を伴ってカナダへ行って来ました。その道中でのお話を二つ程。

(その1)
カナダのトラックもハザードランプ点滅させます。でも日本と違って、スローな他のトラックを追い越す時に、追い越し車線をブロックして「ごめんなさいね」あるいは「お邪魔さま」と後続の車に合図しているようです。ところ変れば品変る、そんなところでしょうか。

(その2)
アーミッシュの人達は法の外?果てしなくつづく牧畜地帯を縦断する高速道路、前方に黒い物体。追いこしてみれば馬車。反対車線の路肩、乙女が二人自転車で。Primitiveなライフスタイルを守るアーミッシュの人達の村を通過したようでした。それにしても?



「夢を語る!」


中嶋夢元さん


◇ご紹介のメッセージ◇小浜至徳さん

倶楽部アウルネストの島内オーナーから、いつまでも若い心を失わず、夢を追い続ける人を当ふくろう通信の特集のゲストとして紹介したいとの相談を受け、真っ先に頭に浮かんだのが彼、その名も正にぴったりの中嶋夢元さんである。

彼は青年期を、サンドイッチ店の経営などをしながら米国で過ごした後、東京で持ち前の多才振りを発揮(なにしろ自宅まで全て自分で建て、プロの大工さんを感心させる程なのです)、万屋稼業をするうちに、陶芸の大家、河井寛次郎に私淑、陶芸の道に入り、現在、奄美大島に奥様(紅さん)と自分の名前を取った窯房、夢紅を開設、”用の美”としての陶芸を追求している。

年6回、鎌倉、京都、山口他で個展を開催する一方、島の人たちとの島起こし活動にも積極的に参画、今も奥様と二人三脚で果てしない夢を追い続けている。


◇夢元さんからのメッセージ◇

夢を語る… 語り尽くせない程の夢が有り困っています。
現在住んでいる奄美大島。
この島をもっと素晴らしい島にしたい。
50年前の海を取り戻したい。
自動車を無くしたい。
島で牛乳を作りたい。
島の果物でジャムやアイスクリームが作りたい。
もっとお米を作りたい。
もっと野菜を作りたい。
ソーラーシステムや風力を使って何か出来ないか…。
大型スーパーを無くし、小さな村の商店のおじさんやおばさんと話をしながら買い物がしたい。
島の文化をもっと残さなきゃ。
家族がその日必要な分だけ取れた物をその日のうちに食べる生活がしたい。

そんな生活をする為にはどうすれば良いか?どうしようか?と言う事で島に移住して来た内地ンチュが集まって「どうしよう会」(道志陽会)と言う会を作りました。何から始めたら良いのか解らないので、まず月一回身体を動かして何かをしようと町内の『ビーチクリーン』を始めました。朝9時からお昼まで第三土曜日に来られる人達だけで楽しくお掃除をしています。お昼には集めた流木を使いナベをしたり焼そばをしたり情報交換をしながら皆で話し合っています。

季刊誌も島の文化や方言、野菜の作り方、島の行事etc
どうしよう会の若者達も畑を借りて少しづつ動き始めています。有機農法で!マルチで!といいながら…。
私も少しでも新建材を使わない木だけ(全て土に帰る物)で友人の家を建てる事になり、現在ほぼ材木のキザミが終わろうとしています。もちろん屋根は芝屋根です。室内の温度が室外と4〜7℃も違うのでクーラーは必要ありません。風の通り抜ける家にしたいと考えています。私達が生きているのと同じ様に木も紙も土も生きています。

まだまだ始まったばかりです。5年10年とこの生活を続け少しでも楽しく生活出来る様、皆で頑張っています。
是非、この奄美に来て御自分の目で確かめて下さい。
こんな夢を追いかけている人がいっぱい居るこの島に…。

【本業の話し】 焼き物を始めて15年目、形から線へ、線からカーブへ、カーブからコーナーへ、コーナーから点へ、 現在その点を追いかけている所です。楽しくてしかたありません。








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